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目 次

腫れ / えぐれ / 着色 / 舌痛症

<3> 腫れている粘膜表面が変化してザラザラしている

a. 白色の変化

乳頭腫

乳頭腫  

舌下面に見られる乳頭腫です。
表面は白色の小さな突起が集合しているように見えます。
写真のように小病変であれば切除して、悪性病変でないことを組織学的に確認するのが良いでしょう。

b. 赤味を伴っている

口腔がん

口腔がん  

口底(下あごと舌の中間にある口の床)に出来たがん腫(扁平上皮がん)です。 所々白く赤味を伴った腫瘤の表面はザラザラして見えます。
口腔がんの治療は、手術・放射線治療・抗癌剤など様々であり、部位・病期・全身状態などから判断し治療法が選択されます。

 

2.えぐれているもの

 「粘膜がえぐれている」のは粘膜上皮がなくなっている状態であり、これを「潰瘍」といいます。ひとことに「潰瘍」といっても、さまざまな形態があり、要因も単純ではありませんが一言で言えば上皮組織が壊死することにより潰瘍が形成されます。例えばウイルス感染により水疱が形成され、それが破れることでその部分に潰瘍ができます。細菌感染でもおきますし、がんにより形成されることも良く知られています。口の中の「潰瘍」の代表的なものをお示しします。

<1> 小さくえぐれているのが一箇所あるいは数箇所

アフタ

アフタ  

下唇にできたアフタです。
灰白色の平坦な潰瘍を認めます。また潰瘍周囲に発赤を伴っているのも特徴です。一週間程度の経過で自然治癒するのが一般的な経過です。咬傷などから続発したりヘルペス感染との関連など様々な要因がありますが、原因は明確でないことも多い潰瘍です。
治療は、刺激による痛みや接触痛が強いので、食事が十分に取れない場合は潰瘍面にステロイド軟膏などを塗布して被覆したりします。


<2>小さくえぐれているのがたくさん集まっている

ウイルス性口内炎

ウイルス性口内炎  

小さな潰瘍が多発しています。
小さな小水疱が破れてこのような状態となります。更に症状が進むと、それぞれの小潰瘍がつながって大きな潰瘍となっていきます。
痛みが強く、接触痛や刺激物により痛みが出現したり増強したりします。 治療としては、抗ウイルス剤の投与が一般的です。

 

<3>広い範囲でえぐれている

難治性潰瘍

難治性潰瘍  

組織学的には悪性像はありませんが、長期にわたって様々な治療に効果がない潰瘍です。強い痛みを伴うことはありませんが、刺激物がしみたりします。
潰瘍部を切除するという治療法が選択される場合もあります。

尋常性天疱瘡

尋常性天疱瘡  

舌下面に見られる広範囲な潰瘍は、尋常性天疱瘡という自己免疫疾患によるものです。 通常水疱が破れて写真のような潰瘍を形成します。潰瘍は痛みを伴います。
皮膚病変の有無を確認する必要があります。 治療法としてはステロイド薬の内服を行いながら、口内の保清をおこないます。


<4>えぐれている周囲が硬い

口腔がん

口腔がん  

舌にできた上皮がん(扁平上皮がん)です。
潰瘍(えぐれている部分)の周囲が固くなって潰瘍部が盛り上がっています。
強い痛みは少ないようですが、軽い痛みを伴うことは多いようです。
治療は先にも述べたように、部位・病期・全身状態などにより違いますので、専門医療施設での診察が必要です。


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