(回答)
難しい質問です。一般的な歯科医師の探し方は、近所で、評判の良い歯科医師で、現在ではインターネット検索で歯科医院のホームページを基にされる人が多いようです。
基本的には、人付き合いと一緒で、あなた自身が受診され、これまでの受診経験に照らして、あなたが良いと思われる歯科医師が、良いかかりつけ歯科医だと思います。また、治療前に判断を迷われる際は、疑問点を明確にして、他の歯科医院でセカンド・オピニオンを聞き、判断されることも必要かと思います。
(回答)
良いかかりつけ歯科医は、口の健康を患者と一緒になって取り組む歯科医師です。口の健康を保っていくためには、歯科医師、患者それぞれに責務があります。歯科医師は専門的に処置、相談、指導しますし、患者は、受診行動、日常健康生活行動(歯や口の清掃、食生活等)の中に口の健康を維持し、増進する鍵があります。
かかりつけ歯科医とは長く付き合っていく訳ですし、歯科疾患も年齢特性がありますので、長期にわたる口の健康管理のためには、何でも相談でき、時間的経過の中で口の健康が実感できることを基準にされれば良いと思います。
(回答)
むし歯になった歯を治療するのに抜く歯科医師、抜かないでいこうとする歯科医師がいるとのことですが、それは逆に、同じむし歯でも抜くか抜かないかを判断して歯科医師が治療していることを示しています。
治療の成否は、その後その歯がどれ位維持されたのかにより判断されます。その治療判断が気になるようでしたら、セカンド・オピニオンを他の歯科医院で求めると良いと思います。歯科医院の選択は、色々と総合して選ばれたら良いと思います。
(回答)
歯磨剤には様々な薬効成分を配合しているものがあります。使用者の口の状態や目的に応じて選択すると良いでしょう。
例えば、むし歯予防を期待するならばフッ化物を配合している歯磨剤をお勧めします(現在は、市販している歯磨剤の約9割にフッ化物が配合されています)。歯周疾患の予防のためには、殺菌剤や抗菌剤などを含有したものを、また知覚過敏の予防や軽減のためには、そのための薬効成分の配合されたものを選択すれば良いでしょう。
歯根が露出している場合は、摩耗性の少ないもの(研磨剤の粒子が小さいか、研磨剤の含有量が少ないもの)を選択するか、希望する薬効成分を含有する歯磨剤の量をごく少量にすれば良いでしょう。
いずれにしても、年齢や口の中の環境により選ぶ歯磨剤は変わるので、かかりつけの歯科医師に相談することをお勧めします。
(回答)
「フッ素」は、適切に使用すれば人間の健康に有用な物質です。歯の健康とフッ素の関係は、1930年のアメリカで行われた疫学研究に端を発します。
この研究で、フッ化物とう蝕(むし歯)の関係が明らかになり、アメリカでは世界で初めて飲料水に人工的にフッ化物が添加されるようになり、現在ではアメリカ全土で、75%以上の上水道にフッ化物が添加されています。
日本では、上水道に含まれるフッ化物濃度は、0.8ppm以下と定められています。フッ化物と歯の健康は、WHO(世界保健機関)、FDI(世界歯科連盟)など、世界的に推奨されており、その声明を、厚生労働省、日本歯科医師会も支持しています。
フッ化物配合歯磨剤に含まれるフッ化物濃度は、日本では1.000ppm以下と定められており、ほとんどが950ppmFです。現在日本で応用されているフッ化物は、フッ化物配合歯磨剤が中心で、他に小学校におけるフッ化物洗口、歯科医院でのフッ化物塗布、フッ化物洗口があります。疑問がある場合は、歯科医院や歯科医師会にご相談ください。
(回答)
食事に糖質が含まれている場合(多くの場合含まれている)、歯に歯垢が残存していると、残存歯垢内で酸が産生され歯が脱灰(溶かされる)されます。そのため、食事前に歯垢を除去しておくと、食事前の歯磨きが有効なように思われますが、食事中及び食後に脱灰された歯も、しばらくすると(40分程度)唾液の力などで元通りに回復します。したがって、必ずしも食前に歯垢を除去しておかなければならないことはありません。
基本的に、歯磨きは、食べ物のカスなどを取り除いたり、付着した歯垢を除去するなど、食事で汚れた歯をきれいにするために行うものですから、食後で良いでしょう。また、就寝中は、むし歯や歯周病の原因である細菌が増えますので、就寝前に歯を磨くようにしてください。
(回答)
再石灰化効果は、唾液とフッ化物によって起こります。唾液だけでも一定程度、初期むし歯が再石灰化します。それが、フッ化物配合の歯磨剤を使用すると、約85%の初期むし歯が再石灰化して健全な歯になります。
そのため、食後30分以内であろうと、いつであろうと、フッ化物配合の歯磨剤で歯磨きをすることが大切です。
(回答)
食後30分から1時間でお口の中が酸性に移行するので、その前に歯磨きを行うことが望ましいと考えます。幼児の嘔吐の原因はお腹の圧迫などが考えられますので、まずは嫌がらずに歯磨きができる環境を整えてはいかがでしょうか。
(回答)
歯ブラシの持ち方を変えることをお勧めします。歯ブラシを握って把持(掌握)すると必要以上に力が入ってしまいます。持ち方をペングリップ(鉛筆を持つように)に変えると、必要以上の力が入らなくなり自然と適切な力になります。ただし、噛み合わせの部分を磨くときはペングリップでは磨きにくく、また噛み合わせ部分は多少強い力で磨いても影響はないので、掌握状で磨くと良いでしょう。
歯磨きが適切に行われているかどうかは、歯ぐきが健康に保たれる歯磨きを行うことです。まずは、歯を磨いた後出血しないかどうかですが、かかりつけの歯科医師に相談してください。
(回答)
電動歯ブラシの磨き方も手磨き歯ブラシの原則を守っていただければと思います。
その原則は、(1)汚れているところを明示し、その個所を知る。(2)汚れているところに毛先を当てる、(3)歯ブラシを動かす―です。
電動歯ブラシの場合は、(2)と(3)が手磨き歯ブラシと異なるため、自分で色々と工夫が必要かと思います。磨く時間も、一人ひとりお口の状態が異なるため、何分磨く時間が必要とは言えません。時間にこだわらず、各自で自分のお口をきれいにできるようにしてください。
一度、かかりつけの歯科医院で歯磨き指導を受けてみてはいかがでしょうか。
(回答)
電動歯ブラシでも手磨き歯ブラシでも、自分の口の中がきれいにできるのであればどちらでも結構だと思います。それぞれに利点・欠点があると思いますので、併用されるのも一法かと思われます。かかりつけの歯科医院で歯磨き指導を受けることをお勧めします。
(回答)
歯磨きは、手磨き歯ブラシで行うのが基本であり、電動歯ブラシは手指の使えない人が使用するものでした。しかし、現在では電動歯ブラシが非常に普及してきています。手磨き歯ブラシの基本が電動歯ブラシにも適用できます。
歯垢除去の歯ブラシの基本は、(1)汚れているところの明示(2)汚れているところに歯ブラシを当てる(3)その空間で動かす―です。
(1)は同じです。(2)の歯ブラシを当てるのは届いていない時が多く、磨けていないことの大きな原因になります。特に手磨き歯ブラシに比べ電動歯ブラシは操作性が悪いので、角度、方向を考えて、あらゆる部位に当たるようにしてください。
(3)も電動歯ブラシは自動的に動いている訳ですから、粘膜も振動させるため、磨いている錯覚におちいることがあります。歯に向けて振動させるようにしてください。その際、あまり大きな力を加えないようにしてください。歯の摩耗につながります。加えて、電動歯ブラシでも、フッ化物配合の歯磨剤を使用してください。
(回答)
デンタルフロスの使用は、1日1回~2日に1回程度で良いでしょう。歯間部1カ所の清掃には数回反復するだけで清掃できます。全ての歯間部を清掃するには3分から4分程度かかると思いますが、歯ブラシによる歯磨きの補助的なものなので、毎回全ての歯間を清掃しなくても、特に歯ぐきが気になる部位などを重点的に行うようにしても良いと思います。詳しい使用方法は、かかりつけの歯科医師に相談してください。
(回答)
ほとんどの方が歯磨きの際に歯磨剤を使用していると思います。近年では「医薬部外品」と表示されているものが多く、むし歯や歯周病の予防効果のある薬用成分が加えられています。ご自身のお口の状況に適した効果のあるものを選択することをお勧めします。かかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
舌を清掃することは、口臭の予防や味覚の亢進に効果があります。口臭の予防を目的に清掃をするのであれば、起床時が良いとされています。
睡眠中は、唾液の分泌が少なく、お口の中が粘ついた感じになり、生理的な口臭があります。そのため、起床時に清掃すると良いと思います。
(回答)
舌の清掃用具は、様々な材質ものが市販されています。歯ブラシと同様のブラシ状のもの、樹脂製のもの、金属製のスプーン状のもの、ゴム製のものなどがあります。舌の溝などは、ブラシ状のものが使用しやすいとされています。
(回答)
プラーク(歯垢)を除去する適切な間隔は、それぞれの口腔内の状況によって異なります。
1年に1回以上専門的なプラーク除去と口腔清掃指導プログラムを受診すると口腔を健康に保つことができるという報告がありますが、各自の適切な受診間隔については、かかりつけの歯科医院で相談されることをお勧めします。
(回答)
最先端ではありませんが、診療室で行う一般的な再石灰化促進方法として、口の中のクリーニング、フッ化物の応用、保健指導等が挙げられます。自宅で行える方法としては食生活の改善、歯磨きの改善、フッ化物配合歯磨剤の利用等が挙げられます。
一般的には、フッ化物の応用、カルシウム製剤ガムや製品による唾液中のカルシウム濃度の促進などが挙げられます。フッ化物配合の歯磨剤で再石灰化が85%見られたとの報告があり、フッ化物配合歯磨剤の使用が有効だと言えます。
(回答)
加齢に伴って唾液の分泌量は減少しますが、口の渇きが激しい場合は、投薬による影響や全身疾患などによる口腔乾燥症が考えられますので、一度歯科医院で相談された方が良いと思います。
日常における注意としては、水分をよく摂取し、食事中よく噛むことが挙げられます。また、砂糖類を含まないガムを噛む(入れ歯の場合は入れ歯につかないものを選ぶ)、唾液腺マッサージを行うなどもあります。 参考までに、唾液腺マッサージの方法を以下に示します。
(1)耳下腺への刺激として、人差し指から小指までの4本指を頬に当てておき、4本指で上の奥歯の辺りをぐるぐる10回程度回す。
(2)顎下腺への刺激として、下顎の内側の柔らかい部分を、耳の下から顎の先に向かって、5カ所くらいを順番に親指で舌を突き上げるように押す(25回程度)。
(3)舌下腺、顎下腺への刺激として、両手の親指を揃え、顎の先端を真下から、舌を突き上げるようにゆっくりぐ~っと押す。
(回答)
歯の状況(生える前でも)によるので、かかりつけの歯科医師とよく相談してください。
(回答)
親知らずは、最後方にある歯なのでむし歯や歯周病になるリスクが高く、また病気になった場合にも治療が困難になるケースが多くなることも予想されますので、未然に抜くことは一つの選択肢として挙げられます。しかし、必ずむし歯や歯周病になる訳ではなく、十分な予防によって健全な親知らずを維持することは可能です。したがって、今まで痛みや違和感といった症状がない場合は、様子を見ることも一つの選択肢になります。
親知らずがむし歯や歯周病といった病気になり、その治療時にかかる負担と、疾患リスクが高い歯ではありますが、これからの予防処置によって健全に維持していくことの負担を比較して、「抜く」「抜かない」の判断をされてはいかがでしょうか?
(回答)
むし歯菌も歯周病菌も砂糖を摂取することにより、歯面にバイオフィルムを生成します。このバイオフィルムが細菌の活躍する場で、歯や歯ぐきに悪さをする活動を行います。そのため、砂糖を摂取することは、両方の細菌に都合が良く、ヒトには都合が悪いと言えます。
(回答)
口内炎の原因には口の中の不潔、胃腸障害、健康不良、口の中を傷付けてしまう、ストレス、アレルギー等が挙げられます。口の中を清潔に保つことが口内炎の対策として重要ですが、口の中だけでなく規則正しい生活を心がけて、栄養と休養をよくとり、全身の健康に留意することが大切です。改善しない場合はかかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
口内炎の原因は口の中の不潔、胃腸障害、健康不良、口の中を傷付けてしまう、ストレス、アレルギーなど、沢山挙げられますが、まずは口の中を清潔に保つことが重要です。
しかし、薬を塗っても効果がなく、1カ月以上治らなかったようなので、一度、歯科医院を受診することをお勧めします。
(回答)
臼歯部の咬合面が咬耗していると推測できます。その原因がブラッシングであるかは、判断できません。
毎日の食事の際に美味しく食べられないようでしたら、歯科医院で診断していただくことをお勧めします。
(回答)
むし歯や歯周病の予防のためには、細菌の塊であるプラーク(歯垢)を取り除いた上で、歯ぐきのマッサージを行うと効果的です。
歯ぐきのマッサージは、歯ぐきの表面を丈夫にし、血流を促進して代謝を促す狙いがあります。軟らかい毛の歯ブラシで、歯ぐきを軽くマッサージすると良いでしょう。
歯ぐきのマッサージは、1カ所に10秒くらい、歯ぐきを傷つけないように歯ブラシを細かく振動させると良いでしょう。歯ブラシで、歯と歯ぐきの境目を磨いていると自然に歯ブラシが歯ぐきに当たります。その状態でもマッサージ効果はあります。
(回答)
歯ぐきのマッサージについては、通常は歯と歯ぐきの間を歯ブラシで磨いているだけで、歯ぐきに歯ブラシの毛先が当たり、マッサージ効果が期待できます。
もっと積極的なマッサージを行うならば、指を使ったマッサージ法(きれいに洗った人差し指の腹を、歯と歯ぐきの境目に当てキュッキュッとこすり歯ぐきの血行を促進する)もあるようです。
いずれにしても、ほんの少しの力で十分ですので、あまり力を入れ過ぎないよう注意してください。一度、かかりつけの歯科医院で歯ぐきも含めた歯磨き指導を受けてみてはいかがでしょうか。
(回答)
歯ぐきを健康に維持するのに、現在最も効果的なのは歯垢の清掃です。簡単に歯垢の清掃と言っても、ただ闇雲に歯を磨くのではなく、歯垢を除去するという目的意識を持って歯を磨くことが重要です。
ポイントは歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間の歯垢を除去することです。慣れるまでは、鏡を見て確実に歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が当たっていることを確認しながら歯磨きされることをお勧めします。その時、歯ブラシは鉛筆を持つように持って、細かく動かして磨くようにすると良いでしょう。
歯と歯の間は、2日に1回程度の割合で、歯と歯の隙間の大きさに応じてデンタルフロスや糸ようじ、歯間ブラシなどを用いて磨くようにしてください。詳しくは、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
歯ブラシなどで刺激した時に出血するのであれば、歯ぐきに炎症があることが考えられます。また、歯ぐきに炎症があるということは、そこに歯垢が存在するということですから、特に歯と歯ぐきの境目を細かく磨く必要があります。
歯肉炎のみであれば、歯垢が除去できるようになると、歯肉炎は軽減し、出血は治まってきます。歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間の歯垢が除去できているのに、出血が治まらない場合は歯周炎(歯を支えている骨にまで炎症が及んでいる)の可能性があるので、一度歯科医院を受診してください。
(回答)
実際のお口の状態を拝見していないのではっきりしたことは申し上げられません。自分の疑問や不安と、このことに対しどうしたら良いのかをかかりつけの歯科医師に明確に伝えてください。
(回答)
前歯の隙間があるとのことですが、ご自身で不便を感じ、見た目をどの程度意識されるかによります。
隙間を埋める方法もいろいろありますから、気になるようでしたら、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
歯の間を埋める必要があるかどうかは、歯科医師や他の人の意見を聞きながらご本人がお決めになることです。隙間を埋める方法や金額も多様ですので、十分にかかりつけの歯科医師に相談してください。
(回答)
通院頻度からとても健康に気を付けている様子がうかがえます。維持できることを祈っています。
(回答)
健康づくりの基本は、栄養、運動、休養です。健康志向があるかどうか、つまり「健康でありたい」という気持ちを持っていることが大切であり、口の健康も、口の健康に関連することだけを考えるのでなく、全身の健康を考えることが口の健康につながります。口の健康を考えることが全身の健康にもつながるのです。口は体の一部なのですから。
(回答)
よく噛んで食べることが認知症予防に関わるとの報告が見られます。脳の運動野の半分は口腔に関わっており、残りは手指です。よく噛んで食べることによって、脳のこの部分が刺激され、認知症予防につながると考えられます。
(回答)
すでに多数の歯を失ってしまい、残っている歯が少なくなり、残っている歯をなくさないようにすることに気付いておられます。残っている歯を残すために、まず多数の歯をなくした理由があるはずですので、その理由を考えてみてください。
健康の基本は、栄養・運動・休養です。口の健康では、歯・口の清掃、食生活、受診行動について、日常生活の中で何か問題になることがなかったかを振り返ってみてください。そして、問題があれば、生活の中でどのように改善できるかを考えてみてください。そのことが全身の健康にもつながり、寿命の延長をもたらすと思います。
(回答)
一緒にリズムを取って咀嚼させるのも良いと思います。その時には美味しくなることも一緒に共有してください。
(回答)
喉頭蓋は鍛えることができません。
(回答)
嚥下体操など日常的に嚥下機能の減退に対抗する運動があります。試してみてはいかがでしょう。
(回答)
聴覚障害の原因となる疾病によります。
(回答)
嚥下体操など日常的に嚥下機能の減退に対抗する運動があります。試してみてはいかがでしょう。
(回答)
お餅は温度は下がると硬さが増し、粘調度も増します。おにぎり、お寿司は、温度より、握る硬さが問題です。しっかり握ると硬さが増し、粘調度も同様に増します。
(回答)
歯並びも関係しますが、舌の動きが悪いことも考えられます。舌の体操などを試してみてはいかがですか。
(回答)
食べ物の種類にもよりますが、食物の触感を手指で感じながら食べるのも五感で食べる美味しさの一つと思います。手指の触覚は口中と同じくらい敏感ですから。
(回答)
口の大きさや咀嚼の力、空腹の程度などの違いで食べる速さは個人によって違います。ほぼ同じ程度にするには、会話を挟んで合わせるのが一つの方法です。
(回答)
歯は水素イオン濃度pH5.4以下(=酸性、pH7.0が中性)で溶解します。清涼飲料水、スポーツ飲料など、食品には酸性のもの(pH2~4のものが多い)が多く出回っています。むし歯とは異なり、酸性食品により歯が溶解するのを酸蝕症と言いますが、清涼飲料水をよく飲む人は、酸蝕症になる危険性が高くなります。危険性を低くするためには、お茶やミネラルウォーターを飲むなど、配慮する必要があります。
(回答)
牛乳はカルシウムを含有していますので、歯の石灰化期に牛乳によりカルシウムを供給することが、歯の石灰化形成に関与する可能性はあると思われます。乳歯の石灰化は妊娠中に起こりますし、永久歯の石灰化は、出生後すぐに始まります。この歯の石灰化期に配慮した摂取が必要です。
歯を強くするには、歯質の強化と歯の周囲の環境を整えることです。歯質の強化にはフッ化物がありますし、歯の環境の整備には唾液による再石灰化の促進があります。再石灰化のためには過飽和のカルシウムが必要で、その供給は唾液により行われるので、歯が常に唾液で覆われている必要があります。
(回答)
窒息など気道に入った物を強く吐き出すことができるような介助の方法です。詳しくは母子健康手帳など多くの窒息予防に関する書に書かれていますので参考にしてください。
(回答)
聴覚障害の原因となる疾病によります。
(回答)
お口の中に食べ物が入っている場合には窒息のリスクが上がるので、話しかけない方が良いのですが、食事は楽しく召し上がった方が良いです。
(回答)
経管栄養の場合は、プラークというよりは粘膜の老廃物などが付着しやすいです。
いずれの場合も、口腔衛生管理が大切になります。
(回答)
ガムを噛むことにより、唾液の分泌量が増加します。唾液には口腔の健康を維持したり歯を保護したりと様々な機能があります。したがって、ガムを噛んで唾液を多く出すことは口腔の健康にとって良いことです。
ただし、ガムの種類が重要です。砂糖入りのガムを噛むと、逆にむし歯の原因となってしまいます。砂糖やブドウ糖などむし歯の原因となる糖分を全く含有していないものを選ぶようにしてください。例えば、ガムのパッケージに特定保健用食品のマークが記載されているものが良いでしょう。
(回答)
ガムの口腔の健康に対する影響は、主としてガムを噛むことによる唾液流出量の促進によると考えられます。
研究の結果、小学校では、ガムを定期的に噛み始めて1年で、唾液の緩衝能(pHを正常域に保とうとする性質)やむし歯の原因菌の数に変化が出てきており、改善されています。この結果は、大人でも同じ結果が見られるものと思われますが、今後の臨床研究を待ちたいと思います。
キシリトールなど、むし歯になりにくい人工甘味料を含有したガムを噛めば、ショ糖のようにむし歯を作ることはないと思われます。
(回答)
いくつか市販されています。ガムの包装紙に「歯につきにくい」と表示されている商品を選ぶようにしてください。
(回答)
40代から歯周病が増えてくるので、40代で健診を受けるのは妥当ですが、30代から受けることをお勧めします。
回数については健診の結果によりますので、歯科医師の指示の下、受診が必要であれば受診してください。
(回答)
高齢期の歯の管理で一番大切なことは、残存している歯を維持することです。そのためには、残存歯の清掃、義歯を装着している場合は義歯の清掃が重要です。
残存している歯は、多くの場合、歯と歯の間の隙間が大きくなっていたり、歯根部が露出していたりします。歯と歯の間は歯間ブラシを用いて磨き、歯根部は少し柔らかめの歯ブラシで磨くように心がけてください。
義歯もブラシで磨いた後、義歯洗浄剤で清掃し、常に清潔に保っておくことが大切です。また、舌や粘膜も汚れますので、うがいを励行し、食べ物のカスが口に残らないように努めましょう。
いずれにしても、かかりつけの歯科医院での定期的な受診をお勧めします。
(回答)
原因が様々です。複数の歯科医院に相談してみてください。
(回答)
「食いしばる」のはどのような時なのでしょうか?
職業的に「食いしばる」必要のある場合は小まめにマウスピースを作り替える、かかりつけの歯科医師と相談してマウスピースの材料を工夫する、などの対応になるかと思います。
「食いしばる」のが就寝中などの場合、原因を明らかにする必要があると思います。かかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
簡単には回答できませんので、かかりつけの歯科医師にご相談ください。
(回答)
歯の痛みの原因は、むし歯だけでなく多数あり、歯科医院でレントゲンを撮っても全ての異常が検出される訳ではありません。設備の整った病院でCT等の再検査を受けることと、かかりつけの歯科医師と十分相談することをお勧めします。
(回答)
口の中が不衛生になるかどうかは、普段の歯・口の清掃をどのように行っているかで決まりますので、おしゃべりなこと自体で口が不衛生になることはありません。おしゃべりな人が歯・口の清掃ができないこともありません。
ただ、話す時には口を開ける訳ですから、歯の表面が乾燥しやすい可能性はあります。口の健康には、歯が唾液で覆われていることが必要ですので、話していない時は口を閉じ、歯が唾液で覆われるようにしてください。
(回答)
初期むし歯検出機器を保有している歯科医院は、ほとんどないと思います。わずかの大学や歯科医院が保有している程度です。
(回答)
樹脂(レジン)という歯と同じような色調の修復材料で治療ができます。以前は奥歯のむし歯の治療には強度の面から金属系の材料が使われていましたが、現在ではレジンで歯に近い色を選んで修復することができます。
ただ、一人ひとり治療方法が異なりますので、具体的には回答できません。
(回答)
材質により安定性が異なるのは事実ですが、受け止め方は個人によりそれぞれですので、回答できません。
(回答)
インプラントの寿命は、色々な要因によって異なります。インプラントを入れた際の注意すべき点は、自分でできる日常生活でのお手入れと、定期的な歯科医院受診によるチェックを確実に行うことです。インプラントが口の中で機能し続けるためにはどうすれば良いのか、かかりつけの歯科医師と相談してください。