第2回 生きがいを支える国民歯科会議

生きがいを支える国民歯科会議

開催日:平成22年3月23日(火)
場所:日本歯科医師会7階会議室
出席者: 秋元秀俊、浅井文和、伊藤玄二郎、大島伸一、笹川陽平、田中一哉、福原義春、藤重貞慶(代理:小林健二郎)、星 旦二、前野一雄、松井宏夫、松谷満子、茂木 守(代理:伊藤澄一)、山口 建、渡辺俊介 (欠席者:阿南 久、猪谷千春、辻 哲夫、濱本英輔、松尾幸造、松田喬和)〈内部委員〉江藤一洋、金澤紀子、中西茂昭、中原 泉 〈オブザーバー〉飯嶋 理、上原裕之、髙嶺明彦、田沼敦子(50音順、敬称略)

小谷田 本日は大変お忙しいところ、第2回生きがいを支える国民歯科会議にご参加を賜りましてまことにありがとうございます。定刻になりましたので、進行させていただきます。暫時、進行を担当いたします広報担当理事の小谷田です。それではまず挨拶を大久保会長、よろしくお願いします。

大久保 第2回の開会にあたって、一言ご挨拶をさせていただきます。委員の皆様方には公私ともに本当にご多忙なお立場にもかかわりませず、このように多くの皆様方にご出席を賜りましたことを、まずもって心から御礼申し上げます。
 今日は第2回です。そんなにたくさん会議を持つこともなかなか難しいかと思いますので、この会議のあり方、特にどういうふうにまとめていくかについて座長の大島先生からご提案させていただき、協議させていただければ大変ありがたいと思います。
 その前に、今日はプレゼンテーションをさせていただきます。前回、第1回のときには私が会長という立場から日本の歯科医療はどうあるべきかというようなことをお話しさせていただきました。本日は私ども日本歯科医師会の理事であり、特に高齢者の歯科医療、医療連携も含めて日本のフロントランナーである角町正勝理事から、坂が多い長崎の町で、こちらから出かけていくことを非常に早くから熱心におやりになり、ご自分の豊富な経験を基に、いま歯科医療が抱えている課題をどのように解決しようと努力しているか、少しお話しさせていただきます。そのあと協議というかたちにさせていただきます。
 大変お忙しい中ですが、今日も国民のための歯科医療についてご意見を賜れば大変ありがたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。

小谷田 続きまして、大島座長、ご挨拶をお願いします。

座長(大島) 第2回目の生きがいを支える国民歯科会議を本日開くことになりました。いま大久保会長の話にもありましたが、医療がいま本当に大きく変わりつつあることを実感しています。長崎の在宅医療の話を例に出されましたが、私も長寿医療センターにいて、これからの医療の展開のあり方は病院中心だった医療が地域全体で支えなければいけない方向に間違いなくシフトしてきていることを実感しています。そういった方向に医療が転換していかないと日本はもたないということを、いろいろな場面で実感しています。
 その中で、長崎は在宅を中心にして、これからの時代に合った医療を本当に早くから組織的に、非常にうまく展開しているところの一つです。歯科医療だけではなくほかの介護、看護全部をひっくるめたかたちでの、いわゆるチーム医療というか連携医療、あるいはネットワーク型の医療、いろいろな言い方があるかと思いますが、地域におけるあらゆる資源を活用し、生活全体の中で支えていく方向に医療が大きく変わりつつある、変わらなければいけない状況にあると実感しています。
 歯科医療がその中でどういう役割を果たしていくのか。在宅という切り口でいろいろな地域での展開を見せていただくと、どちらかというと医科の取り組みが遅れている。遅れているというと言い過ぎかもわかりませんが、何となく医科のほうが腰が引けている。全体としてそんな感じがする中で、歯科医療はこれからどうあるべきか、歯科全体で向かって対応しようとする姿がいろいろなところで垣間見られる感じがします。そういう意味で、これからの医療展開の中で歯科医療が起爆剤になるのではないかという感じが個人的にしています。
 今日は第2回目ということで、前回のご意見を踏まえてさらにもう1歩前へ進み、生きがいを支える国民歯科会議全体として歯科医師会、あるいは歯科医療界に「こうあってほしい」と具体的な言葉で示すところまで持っていけたらいいと考えています。よろしくお願いしたいと思います。

小谷田 大島先生、ありがとうございました。続いて日程3の報告です。前回、第1回目の国民会議を受けて、そのときに欠席された数名の委員の方を招集させていただき、昨年の11月25日に会議を行っています。また、今年の2月10日には、今日の第2回会議の打合会を開催させていただきました。その結果プレゼンテーションを企画させていただきました。本日のプレゼンテーションは、日本歯科医師会地域保健担当の角町正勝理事です。30分を予定していますので、よろしくご静聴のほどをお願いします。それでは角町先生、お願いします。

角町正勝理事のプレゼンテーション

座長 角町先生、非常に感動的なお話をありがとうございました。いまの角町先生のお話を伺いながら、第1回目の会議で委員の先生方皆さんからいただいたお話が、この中に具体的に表れているのではないかと感じました。
 しかも、長崎の地では20年前からこういった活動が進んでいた。角町先生だからできたのであってほかでは無理、あるいは長崎の特殊な環境の中で初めて可能だという話かどうかは別にして、いままでの歯科全体のあり方を見ると非常に特殊な状況だったと見ざるをえない側面があることも事実ではないでしょうか。
 前回いただいた意見がすべて角町先生の活動にそのまま現れているわけではありませんが、ほとんど同じ方向のご意見だったことを考えると、国民会議の名前で歯科医療にいったい何を望むのか、今日は具体的な言葉に置き換える作業が必要かと感じます。
 角町先生のお話、前の会議のサマリーをブリーフィングすると、食べられることは生きることであり、食べることは命を守ること、生活を守ること、生きがいを守ることである。歯科医療は待つ医療から出かける医療へ、単に「治す医療」から「治し、生きがいを支える医療」へ。そして、「むし歯と歯周病」から「口腔全体をケアしていく医療」へ。咀嚼、嚥下を含め、歯科医療の責任は食べられることを守ることであるというメッセージでした。非常に乱暴なブリーフィングかもわかりませんが、そのようなメッセージではないかと伺いました。
 まず最初に、今日は角町先生のプレゼンテーションに対する感想も含めて、国民会議として歯科医師会、あるいは歯科医療に何を求めるのかという方向性について自由に意見をいただければと思います。どなたか口火を切っていただけますか。

渡辺 角町先生、ありがとうございました。1つ、質問も含めてです。私自身、いろいろな各都道府県歯科医師会に招かれて行くことがありますが、いま先生がおっしゃった長崎の医科歯科連携および在宅は全国で有名で、その中心人物が角町先生だということも知れ渡っています。多くの県でそういったことを言うと、多くの歯医者の方は「医科との連携はどうやればいいんだ。やり方がわからない」、「在宅もどうやっていいかわからない」という声が圧倒的です。
 いま大島先生からお話があったけれども、長崎が特別ということではなくて全国的に広げるとするならば、どうすればできるのか。なぜ長崎ができたのか、全国に広めるにはどうすればいいのか。条件というかそのへんを詰めないと、非常に時間がかかる気がします。ご質問としてお伺いしたいと思います。

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