

私は、日本歯科医師会会長の大久保満男と申します。
「生きるということは食べ続けることである」 これは、ある哲学者がその著作の中で述べている言葉です。確かに、人は、いや全ての動物は、生きるために食べ続けねばなりません。とりわけ人間は、その食べるということを、単に生きるためだけではなく、美味しい食べ物を求め、その調理方法を考え、さらにそれを食べる作法までも創り上げてきました。つまり食の文化を創り、それを伝統として守ってきました。
このように、美味しく食べること、そして楽しい会話の場を持つこと。これらは、国民の皆様の生活にとって、
さらに充実した人生をおくることにとって、大変大きな役割を果たしています。
このような食と会話の文化を支えるために大切な役割を果たしているのが口と歯であり、われわれ歯科医師は、それを使命として日々歯科医療に従事しています。
さらに今後、私たち歯科医師会は、歯科医療という自分たちの専門領域の役割を充実させると同時に、もっと広い食の問題、例えば食の安全や子供たちの食の環境にいたる社会的課題にも積極的に取り組んでいきたいと考えております。
歯科医師会は、歯科医療が皆様の生きる力を支える医療であるという自覚を胸に、これからもその役割を果たすために、皆様と共に歩いてまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
日本歯科医師会会長
大久保 満男